音楽は「人の心や身体」に「癒し」を与えると言われています。お子さんの想像力を育てる情操教育やお年寄りの心のケアにも期待されている音楽。
中でもクラシックは幅広い年齢層の人達が一緒に聴くことが出来る曲がたくさんあるので、この記事で心と身体にやさしい曲をご紹介出来ればと思っています。
「クラシック音楽は難しい」「クラシック音楽は敷居が高い」「そもそもクラシック音楽って何」と思っている方もおられるかも知れませんね。
クラシック音楽は、17世紀初頭ヨーロッパでオペラが誕生した「バロック時代」から19世紀にかけて作られたものだそうです。何世紀もの長い間「多くの人々に愛されてきた」ということですね。
テレビのCM、映画やドラマの劇中の曲、喫茶店のBGMなど知らず知らずのうちに耳にしていて意外と身近に存在しているものです。
歌手の平原綾香さんが歌っているあの有名な「Jupiter」はホルストの組曲「惑星」木星(ジュピター/快楽の神)の一部分で、クラシック音楽はもう日常生活に溶け込んでいます。
「気取らず」「構えず」暮らしの中にさりげなく取り入れるだけでストレスが軽減され、私達の日常生活に優雅でおしゃれな時間が流れていきます。
私は特に仕事をする時に音楽を流しています。今はYouTubeで簡単に聴くことが出来るので、是非お気に入りの曲をみつけてください。
クラシック音楽が人の身体や心に与える効果
- 気持ちを落ち着かせてくれる。
- イライラを抑えてくれる。
- 創作意欲が高まり前向きな気持ちになれる。
- 右脳と左脳を刺激することで「記憶力」「直観力」「集中力」がアップする。
- 不安やストレスを軽減し睡眠の質を高める。
等々があると言われています。
私は生まれて初めて好きになった曲が5歳の時に聴いた「ドボルザークのユーモレスク」で、若い頃は人気歌手に夢中になることもなく将来は「ピアノでクラシックの曲が弾きたい」とか「オーケストラの楽団員になりたい」とかを夢みる子供でした。
1999年今から24年前NHKのETV特集で【フジコ~あるピアニストの軌跡~】を観ていて60代まで無名だったフジコ・ヘミングさんが弾いた「ラ・カンパネラ」を聴いて涙が溢れて止まらなかった経験をしました。ピアノの演奏を聴いて泣いたなんて生まれて初めての事です。
きっとフジコさんの演奏が「魂に響いた」のだと思います。普段スピリチュアルをあまり信じない私が「魂」を意識したのも初めてのことでした。涙が出た訳は他に説明のしようがありません。フジコさんのおかげで音楽(クラシック)がより好きになり、ずっと後になりますけど私が還暦でピアノを習おうと思ったキッカケの一つでもあります。
こうして私は音楽を(クラシック)を聴くだけでなく自分で演奏することで人生をより楽しんでいます。
クラシックに限らずどんなジャンルの曲でも音楽には「気分を落ち着かせたり」「気持ちを前向きにさせたり」「人を元気にしてくれたり」という「不思議な力」があることを実感しました。
ここでは敢えてより効果が高いと言われている「クラシック音楽」を主に取り上げてみたので是非参考にしてみてください。
リラックス効果が期待出来る名曲12選
モーツァルト:《アイネ・クライネ・ナハトムジーク》
「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」とは「小さな夜の音楽」という意味で当時の貴族の「お祝い事」などにサロンや野外で演奏されていたそうです。時代を超えた今でも当時の優雅さが伝わってくる私の大好きな曲の一つで明るい気分にさせてくれます。
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲《四季》
ヨーロッパの田園風景をイメージさせるこの曲は「イ・ムジチ」というイタリアの弦楽合奏団によって一躍有名になった曲で、40年前初めて本物の演奏「イ・ムジチ」を聴きに行って感動した懐かしい想い出の曲です。
パッフェルベル:《カノン》
「カノン」複数の同じメロディーがそれぞれ独立性を保って同時進行していく事です。身近な曲で言えば「かえるの歌」の輪唱のような構成です。
「カノン」は色々な式典などでよく流されていることが多いですね。誰の耳にも不思議な心地よさを感じさせてくれる魅力ある曲だと思います。
ドボルザーク:《ユーモレスク》
「ユーモア」が語源のこの曲は私が5歳の時、生まれて初めて聴いたクラシックです。
いろんな楽器で演奏されていますがヴァイオリン、チェロ、オーケストラの順で気に入っています。他にもピアノ、フルートも素敵なので、是非あなたの好きな「ユーモレスク」を見つけてください。
ベートーヴェン:《エリーゼのために》
「エリーゼ」って誰?→何人かの説があって一人には絞れないそうです。ベートーヴェンの「愛した人」であってほしいですね。ピアノを習い始めた人が最初にマスターしたい曲の一つで、私も半年かけて弾けるようになりました。
モーツァルト:《トルコ行進曲》
ザルツブルクで生まれたモーツァルトがなぜトルコ行進曲?→長きにわたるオスマン帝国の君臨で17世紀トルコ風音楽がヨーロッパで流行したためモーツァルトによって作曲されたそうです。
私も長年「モーツァルト」と「トルコ行進曲」が結びつかず気になっていました。「エリーゼのために」の後に挑戦しましたが私の手が小さく指が短いのでとても苦労した曲です。
その他にも
シューベルト:ピアノ五重奏《ます》
シューベルト:《アヴェマリア》
シューマン:《トロイメライ》
モーツァルト:《きらきら星変奏曲》
バッハ:《メヌエット》ト長調
ベートーヴェン:《メヌエット》ト長調
がお勧めです。
子供さんへの本の読み聞かせや、お休み前のBGMに素敵な曲を流すと、大人になってその曲を聴いた時、本の内容やお母さんとの想い出が蘇ってきたりするそうですよ。
私は今でも「ユーモレスク」を聴くと当時(60年前)の様子が断片的ですが、かなりはっきりと想い出す事が出来ます。記憶と音楽がリンクして勉強や仕事にも役立つと良いですね。
オーケストラを体験して5感を刺激
【子供のクラシックコンサート】
0歳児から園児、小学生、中学生、高校生とそれぞれの年代が楽しめるように構成されたプログラムで各地で開催されているので是非一度調べてみてください。開催する度に大好評で、楽器の振動を肌で感じたり直接楽器に触ったりして子供たちはコンサートに夢中だそうです。
【家族で楽しめるニューイヤーコンサート】
毎年1月1日にオーストリアのウイーン楽友協会ホールで行われるウィーン・フィルハーモニー管弦楽団による年の初めの華やかなコンサートです。
プログラムはヨハン・シュトラウス一家が作ったワルツやポルカを中心に構成されていて、一族と関係のある作曲家やその年にまつわる作曲家の曲などが選ばれているそうです。全世界にライブ中継され、日本ではNHKで観ることができます。
よく縁起を担ぐ私は「年の初めは明るく幸せな気分でスタート」させたいので毎年楽しみにしていますが、お正月からテレビを独占出来ないので再放送や録画で観ることが多かったです。
テレビの前にずっと居なくてもいいんです、BGMのように流しているだけで、その年がきっと明るい一年になることでしょう。
日本が誇る「世界の小澤」指揮者の小澤征爾さんが2002年アジア人で初めてウィーン・フィルニューイヤーコンサートの指揮棒を振った時は生放送でテレビに釘付けでした。
※豆知識:世界2大オーケストラ→「ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団」と「ベルリンフィルハーモニー管弦楽団」
楽器別楽曲、ホルン・オルガン他7曲と宗教曲3曲
ここでは「楽器の演奏」に興味を持ってもらいたくて、身近な曲も含め楽器別の曲を少しだけ選んでみました。普段ピアノ以外の楽器を耳にする機会はあまりないと思います。
実際に生で聴くのとは違いますが、それぞれの楽器の良さを活かした素敵な曲なので是非聴いてみてください。
- ホルン
モーツァルト・《ホルン協奏曲第1番》 - オルガン(チェンバロ)
バッハ・《G線上のアリア》 - クラリネット
ポーランド民謡《クラリネット・ポルカ》 - チェロ
ベートーヴェン《チェロソナタ第3番イ長調》 - オーボエ
魔女の宅急便《海の見える街》 - トランペット
ニニロッソ《夜空のトランペット》 - 打楽器
打楽器五重奏《ルパン三世のテーマ’80》
宗教曲
- ヘンデル
オラトリオ《ユダス・マカベウス》見よ勇者は帰る(表彰式に流れる曲です) - メイスン
《もろびとこぞりて》クリスマスキャロル(若かりし頃、聖歌隊で歌った想い出の曲です) - グルーバー
《きよしこの夜》サイレントナイト(これも聖歌隊で歌った想い出の曲です)
ここで紹介した曲も私の人生に何らかの形で関わってきた曲が多いです。何時しか聴いているだけでは物足りなくなってフルートとピアノにも挑戦しました。でも続いているのはピアノだけです。
ま と め
繰り返しになりますが、私が初めてクラシックを耳にしたのは今から60年前5歳の時、保育園のお昼寝の時間に流れていたドボルザークの「ユーモレスク」でした。
子供心にその曲がなんとも心地良くてお昼寝の時間を楽しみにしていたのを覚えています。何年経ってもメロディーが耳に残っていました。曲名を知ったのはそれから10年以上経ってからで今でも大好きな曲です。
メンタルが弱い私はネガティブな事を考えないように「明るくて楽しい曲」をいつも流して生活しています。
「ロマンチックな気分になりたい」時「今日は発散してみたい気分」と思った時など音楽は「魔法」のように叶えてくれるので是非、いつもあなたの傍らに音楽を。
今回紹介した「名曲」は数あるクラシックの中のほんの一部です。
お察しの通り私の「好み」と言われても返す言葉がありませんが、ここで紹介した曲を聴いてクラシックがもっと好きになってもらえたら嬉しいです。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。
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