庭が無くても狭いベランダでも大丈夫。お部屋のインテリアの延長線という考え方で誰でも癒しの空間が作れるコンテナガーデンを作ってみましょう。
「ベランダ」と言ってもそれぞれ皆条件が違います。「風通しが悪かったり」我が家のように「西日しか当たらなかったり」「元々日当たりがあまり良くない」など必ずしも植物に良い環境ばかりではありません。
でも大丈夫です。今回はベランダで比較的お世話の楽な「グリーンだけのコンテナガーデン」を一緒に作って楽しんでいただけたらいいなと思ってこの記事を書くことにしました。
風水的にもベランダは玄関の次に「運気の上がる良い気が入ってくる場所」とも言われているので是非癒しの空間作りにチャレンジしてみてください。
記事の最後に多少条件が悪くても元気に頑張って育ってくれる、なんとも愛おしい植物たちを紹介しているので是非最後まで読んでくださいね。
ベランダから見えるお部屋のイメージに合わせて鉢を選ぶ
陶器・素焼きの鉢(テラコッタ)
陶器製は屋外での耐久性にはすぐれているけど「重い、割れやすいというデメリット」があります。今回はベランダなので選ぶならなるべく小さい鉢にしてみましょう。
植物の生育が良い鉢は素焼きで、水はけ、水持ち、土に酸素がよくいきわたって根にやさしいとされています。
素焼きの鉢とテラコッタは焼く時の温度が違います。テラコッタの方が高温で焼かれるので壊れにくくて吸水性や通気性がよく表面に模様が入っていたりアンティークなデザインもあり個人的には大好きです。緑がよく似合うのでおしゃれなガーデニングにお勧めです。
形によっては重ねてしまう事が出来ません。使わない時の収納場所に困るのでなるべく気に入ったものを買って使い続けましょう。我が家はマンションで収納場所がないので常に使うようにしています。
木製の鉢・コンテナ
少し大きめの木製の鉢に小さい鉢を寄せ植えのように並べて入れる魅せる器(鉢)として使ったり、直接土を入れて植えることも出来ます。しかし水やりや雨にぬれて腐ったりするデメリットがあるのであまり長持ちしません。
木製の鉢も水はけ、水持ち、土に酸素がいきわたるので植物の根にはやさしいです。
ベランダといっても、やはり雨やお日様に晒されますね。以前は見た目が好みで木製の少し大きな鉢を持っていました「降ったり照ったり」の環境でしばらく頑張ってくれましたが、強い西日のせいで腐る前に壊れてしまいました。それからは、プラスチック製のプランターを使うようにしてます。
以前ゴーヤで緑のカーテンを作った時もプラスチック製のプランターは夏の強い西日に耐えてくれました。
プラスチックの鉢・プランター
値段は安いけど直射日光で経年劣化するため意外と寿命は短いと言われていますが、プラスチック製の鉢の中には丈夫で見た目もおしゃれで長持ちするものもあるのでホームセンターで探してみて下さい。我が家では外で10年以使っているプラスチック製の鉢があります。
初心者の方なら100均でも種類が多くて可愛いものがたくさん売ってるので、まずはそのあたりから始めてみてはいかがでしょうか。
プラスチック製で底以外にスリッドなどの穴が開いていない鉢を使う時は鉢底の穴がふさがらないように台(レンガ)を置いて下から空気の入る隙間を作り酸素と水の出入り口を作ってあげましょう。
プラスチック製の鉢・プランターは比較的軽くて同じ種類なら重ねて収納出来きますし、重ねて使う事も出来るので置き場所に困った時はそうしてみてください。
ココヤシのライナー
軽くて見た目も良く緑の植物が良く似合い、水はけ、通気性も非常に良く植物が良く育ってくれます。
写真のようにワイヤーバスケットと組み合わせれば吊り下げられるので場所を取りません。
何より「軽い・割れない・場所を取らない」が一番です。今回の「コンテナガーデン」にはあまり出番はありませんが、インテリア性が高いベランダにするために組み合わせるのも良いかと思います。
不織布ポット(お勧めです)
不織布ポットも水はけ、通気性が良く、土に酸素がいきわたる根にやさしいポットで今回の一押しの鉢(器)です。
このポットのお勧めは「安い・割れない・洗って何度も使える・軽い・鉢底ネットと底石が要らない」ので初心者でも簡単に使い始めることが出来ます。
「使わない時は洗って折りたたんでしまっておける」ので場所も取りません、ほんとにすばらしいポット(鉢)ですね。植木鉢の収納は悩みの一つです。特にベランダしかない我が家ではとても重宝しています。
不織布ポットで私が一番気に入っているのは鉢底ネットと底石が要らなくて軽いことと、普通の鉢に土を入れると鉢と土の重さになりますが、このポットなら土の重さだけなので他の鉢より移動が楽です。
シニアの趣味に園芸が上位にありますが、土いじりは足腰に負担がかかるので扱いが楽な不織布ポットは少し大袈裟かも知れませんが私にとっては救世主です。
ただ、植え替えなどで土を取り出す時、不織布ポットだと繊維に根が入り込むので作業が少し大変だというデメリットも知っておいてください。
不織布ポットは、色や大きさが違うタイプのものが売られています。ぜひご検討を。
ベランダの広さを考えて鉢の大きさ・種類・数を決める
植え木鉢の大きさ
1号=直径3センチで計算すると 6号=直径18センチ、10号=直径30センチになります。
不織布ポットはガロン(体積の単位)で表記されているので土の量を目安に選んでください。
1ガロン=3.785412リットル(約4リットル、日本の計量法)
苗が成長するのを見越して、買ってきた時に入っている苗ポットよりひと回りか、ふた回り大きい鉢でなるべく一人でも動かせる大きさを選ぶと後でお世話をする作業が楽になります。
鉢の数はベランダの広さや植物の種類などで違ってくるので眺めるお部屋とのバランスを考えて決めています。ただ殆どのベランダは洗濯物を干すためにあるようなもの。
干している間の景観は我慢するとしても、高さがあると洗濯物に触るし、触らないようにするとサイドに移動させるしかありません。だから鉢の数もおのずと決まってくると思います。
苗を鉢やコンテナに植え付けするために用意するもの
苗・コンテナ・鉢・鉢底ネット・鉢底石・土、スコップ、ジョーロ
土は元肥入りのものがホームセンターやネットで買えます。もしスコップを新しく買うならガーデニング用寄せ植えシャベルが一つあると便利ですね。
「まとめ」にも書いてありますが、私は葉水用にミストが出る霧吹きも用意しています。
霧吹きですが毎日使っているとヘッド部分が詰まったり、スプレーの管に空気が入って噴霧しなくなります。ハンドルが戻らないのもイライラしますね。園芸、観葉植物用の霧吹きスプレーボトルがあるのでネットで調べてみてください。
葉(コニファー)の植物を選ぶ
植える植物を選ぶ時は、成長した時の背の高さや葉の形・色(色の濃淡)の違いなど、出来上がりをイメージして組み合わせて配置を決めるのが理想ですが、初心者にはなかなか難しいと思います。
なので少ない数からスタートして実際に植えてみて徐々に覚えていくしかありません。苗と一緒に付いている写真や説明書きだけではよく分からない時は、お店の方に聞いてください。
今回は「グリーンコンテナ」ということで花を組み合わせていないので初心者でも比較的簡単に始められると思います。
植え付けの準備と植え付け
まず、それぞれの鉢(陶器・木製・プラスチック)に鉢底ネットを敷いて鉢底石を入れていきます。ココヤシライナーと不織布ポットは鉢底ネットと底石は必要ありません。
今回は葉っぱだけで作るコンテナガーデンなので同じ種類で色や濃淡の違いなど、お好みで組み合わせてみて下さい。高さの違うものを組み合わせる時は背の高いものを後ろに、低いものを前に配置して並べていきます。
すき間を土で埋めながらひとつずつ丁寧に作業をしていきましょう。
はじめての方は植物の特性や相性を知らずに植えると管理が難しくなるので一つの鉢に複数の植物を植えるのではなくて、それぞれ別々の小さ目の鉢に植えて大きいプランターにその鉢を並べていく方法がお勧めです。
後で「高さや葉の色、育ち具合が変化した時」鉢を並べ替えるだけで簡単にレイアウトの変更が出来ます。
「ベランダコンテナガーデン」におススメ植物
プリンセスクローバー・ゴールデンミント・パイナップルミント・ツルニチソウ・班入りポトス・サンパラソル・ワイヤープランツ・ポトス・トックリラン・ポニーテール・カポック・シマトネリコ・グリーンネックレス
ハーブ類
イタリアンパセリ・パクチー・ルッコラ・ワイルドストロベリー・チャイブ・ミント・タイム・ローズマリー・
ラベンダー・セージ
西日に強いグリーン
アイビー・ツツジ・アップルミント・ペパーミント・班入りヤブコウジ・ディコンドラ・多肉植物・※ボックスウッド・※ジャスミン
※ボックスウッド→高さがありますが自由に刈り込むことが出来るので大きさは自在に出来ます。高さを活かしてベランダのシンボルツリーにもお勧めです。
※ジャスミン→白い花が咲くつる性の植物、支柱を使って好みの形と大きさに固定出来ます。
また、つる性の植物は鉢同士のすき間を埋めたり、単調になりがちな配置をグッとおしゃれにしてくれるので一つ取り入れるといいと思います。
ま と め
葉水は虫や病気の予防効果や乾燥対策、汚れを洗い流してくれるとても大事な作業なので霧吹きを使って意識して水やりをしましょう。
ベランダやお部屋に緑があると本当に癒されるし、私は自分の机の上にも小さな緑を置いています。個人的にはコニファーは花より管理が楽で、楽しむ期間が長いところが気に入っています。
昼間、洗濯物がある時は少し我慢して、夜ソーラーライトで優しく照らして第二のリビングとして雰囲気を楽しむ工夫をしています。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。
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