中高年が「生きがい」を持って人生を送る為に趣味や目標を持つ事の必要性

金の鯱ほこの名古屋城中高年の住まい・生活術

仕事を引退したり、子育てから手が離れた後の人生を豊かに自分らしく生きるために「趣味や目的」を持つことは大切です。

「生きがいを感じて生活しているか、そうでないか」では自身の経験からも老後の人生が大きく違ってくると考えています。

平均寿命が長くなった今「趣味」を通して「人生の目標や生きがい」を持つ事が健康寿命を延ばすことにも大きく影響すると聞きました。

私は今65歳、若い頃は「老後なんてまだまだ先の事、真面目に働いて生活していれば何とかなる」と高を括っていたんです。

振り返れば私の人生そんなに甘いものではなかった。中には順風満帆な人生を送ってきた方もいると思いますが、自分を含め周囲の人たちをみても一見、順調で幸せそうに見えるけど、それぞれ問題や悩みを抱えていらっしゃる方が多くいました。

若い頃に自分の老後の事など誰も考えないのです。正しくは「考えなくても大丈夫、何とかなる」とか「生活に追われて考えることが出来ない」人が殆どだと思います。

人生はあっという間、本当に短いです。早くから自分の「生きがいや長く続けられる趣味」を持っている人はとても羨ましいですね。

「もう一度人生をやり直すことが出来たら」少なくとも今の自分より安心して還暦を迎える事ができたはず、何も考えずに歳をとってしまい後悔しています。

そんな私が還暦近くに始めた趣味を通して感じた事、良かった事など趣味の必要性を40代50代や同年代の方にお伝え出来たらと思いこの記事を書くことにしました。

中高年の趣味は「生きがいと実益」も兼ねている

「病は気から」と言うように本当に「生きがい」や「目的・やりがい」を持って毎日を過ごすことで「元気で人生を最後まで生き抜く」人の割合が高くなると言われています。

「何かを頑張っている人」は傍からみても「魅力的で、いつまでも若々しい」です。「もう歳だから」という言葉で諦めるのではなく、最後まで自分の人生を楽しんで輝いていたいものです。だから行動しましょう。

私は学生時代に「お茶とお花」を仕方なく習っていました。私達昭和に青春を送った世代の花嫁修業の定番でしたし礼儀作法も身に付きますから。

縁談話しが進むと、お嫁さん候補の評判や素行などを調べられることもある時代でした。

結婚してからは義理の両親との同居で家に主婦は二人要らないという当時の我が家の理由で仕事を始めましたが、不器用な私は母親・嫁・妻・仕事を熟せるわけもなく家族、特に義理の両親には本当にいろいろと迷惑をかけ助けてもらいました。

そんな理由で好きな事に打ち込めるような時間もなく、趣味と言えるものはありませんでした。が、しかし今思えば生活をしていく上で必要だと思って、当時習ったことや興味を持ったことが趣味にもなり得ると言う事です。

「趣味」は実益を兼ねるものが多く、生活で必要な事も興味が持てれば楽しんでやれますし、極め、楽しめればそれが趣味にもなると言う事です。

私は古い家の昔ながらの間取りを何とか快適にとインテリアやリフォームに興味をもったり、自分の体型や好みの洋服がなかなか見つからない理由で洋裁も習いました。

それらは当時生活の一部として取り組んだことですが、今も役に立っていて自分では趣味という感覚は無かったですが今は私の「趣味」になっています。

若い頃に習ったお茶やお花も時々楽しんでいます。

「生きがいや目標」が持てる「日常生活」に役立つ趣味

どんな趣味をもったら「生きがい」を持てるか持てないかというのは個人で違いますが、ここでは私の経験からの持論となりますので参考にして頂けたら幸いです。

誰かの役に立つことで「生きがい・やりがい」を持てると思います。例えば家族・パートナー・友達など身近な人の役に立って喜んでもらうことです。

《家庭菜園》:ご近所や友達に自分で育てた野菜を配ったり、少し本気を出して「道の駅」などで名前を出して販売したり、お孫さんと一緒に行えば食育にもなりますね。

《手芸・洋裁》:家族や友達の洋服のサイズ直しやリフォームをしたり、お孫さんの洋服を作ったりと。洋裁ができればバッグやポーチの小物類、インテリアのファブリック製品など幅広くアイディアも浮かび、自分で作ればどれもオリジナリティがあって大変喜ばれます。

着物で作った作務衣五着

私自身も小物類はよく作ってちょっとしたお返しをする時に差し上げています。ただ好みがあるので気に入ってもらえるかは難しいところではありますが消耗品なので…ずっと持っていてもらわなくてもいいので、気持ちは伝わると思います。

《日曜大工》:DIYブームは極端に廃ることはありません。なぜなら日常生活に直結しているからです。最近は女性でも台所やリビングなどに手を加えて楽しんでいる方も多いですね。

《書 道》:今の時代は筆で文字を書ける人が少なくなってきているので貴重な存在だと思います。頻繁ではなくても代筆を頼まれたりすると嬉しいものです。

《料 理》:料理は言うまでもなく毎日の事、美味しいに越したことはありません。お客様が来た時やホームパーティーを開いて振舞って喜んでもらうと面倒な後片付けも気になりません。お寿司サーモンといくらの海鮮丼と日本茶

他にも下記に実益を兼ねる趣味をあげてみましたが、いかがでしょうか。
釣り・生け花(フラワーアレンジ)・そば打ち・カメラ・読書(読み聞かせ)・地域ボランティアなどです。

健康の為や仲間を作って自分自身が楽しんで元気になれる趣味ならご家族もきっと喜んでくれるはずです。
山歩き・ゴルフ・ヨガ・カラオケ・旅行・日帰り旅行・読書・音楽鑑賞・映画演劇鑑賞・パソコンSNS・スポーツ観戦・楽器演奏・温泉巡り他。

ざるそばといなり寿司とお茶

ボランティアで「生きがい」を「副業」で生活を豊かに

「仕事が趣味みたいなもの」と言われる方がいます。それもありではないでしょうか。職種にもよりますね、手に職を持っている人はいくつになっても現役で仕事をされています。そうやって生涯仕事として続けていける職業は「仕事が生きがい」となっていることでしょう。

ボランティア

ボランティアは今までの知識や経験を活かして見返りを求めずに自ら進んで行う活動です。

《例えば》
地域の観光ガイドはボランティアさんの知識や語学力などを活かせるので得意分野の人にはやりがいのある魅力的な活動と言えます。

PTAや町内会と連携して行う地域や通学路の見守りは、高齢者ならではの声かけやお節介がまた一味出してくれて素晴らしい活動ですね。

高齢者施設や児童施設でのボランティア、楽器を演奏したり、一緒に歌を唄ったり、本の読み聞かせ、草鞋作りなどは高齢者にしか出来ない貴重な経験として学んでもらえます。

動物が好きな方は盲導犬のお世話や引退した盲導犬を引き取って見守るという活動もあります

他には新薬の治験、点字の翻訳・校正・編集、生涯学習の講師(ヨガ・ダンス・書道)地域の花壇の手入れや野菜作りを教えたりといろんなボランティアが各都道府県のボランティアセンターの窓口で探せるので是非足を運んでみてください。

特に人と関わる事が好きな人は、いろんな年代の人達との交流で誰かの役に立てるという喜びを実感できれば毎日の生活も楽しく充実していくことでしょう。

草鞋

副   業

副業で若い頃に叶える事が出来なかった夢を実現している人、普段の生活にもう少し余裕が欲しくて生活資金に充てたりする人など始める理由はいろいろです。

副業は直接「生きがい・やりがい」に繋がるというより何か新しい事にチャレンジするために自己投資をして「スキル」を磨くという中高年には少しハードルが高くなりますが、自分を高めていくという意味では「副業」という選択肢も良いのではないでしょうか。

新しい事を始める時に「もう歳だから」というのは「やらない理由」にはなりません。

この記事を書いている私自身も副業を始めた一人です。会社勤めをして結婚子育て仕事、そして昭和の嫁と姑の確執という経験を経て何とも慌ただしい人生を駆け抜けてきました。

気が付いたら還暦を過ぎていて老後の事など何一つ考えていなかったのです。途方に暮れ、嘆いても仕方がないと気付き、この歳で老後の人生設計を始めた訳なんです。

そこで選んだ副業が「ブログ」でした。ブログを始めて感じた事は中高年でもパソコンに触れる人が、ひと昔前よりもかなり多くなってきていると言う事です。だからSNSやパソコンを趣味としている人も多くいます。

私はパソコンにはあまり詳しい方ではありませんでしたが、仕事で何らかの形で触ってきていたので、それが今回「ブログ」を副業に選んだ理由でもありました。

取り敢えず触れるというだけで始めたのは少し無謀だったかも知れませんが、まず行動してみる事が大事だと思います。

中高年が考える「ゆとりある老後」に必要なもの

趣味や娯楽を含めた生活資金の準備

大前提として健康で最低限の生活資金は確保出来ているということ。

若い頃から将来の事を考えて準備している人そうでない人それぞれだと思いますが「病気になったら」「寝たきりになって介護が必要になったら」「会社や家族に何かあったら」と人生何が起こるか分かりません。65年間生きて来た私にもいろいろな事がありました。

老後趣味を続けて行く為にも、旅行や好きな事をして楽しむためにも多少の資金は必要です。

先の事は誰にも分かりません。老後少しでも余裕をもって生活していきたいのなら早めに準備をしておく事をお勧めします。

住む場所「終の棲家」

関連記事でも取り上げましたが、「終の棲家」について出来れば元気なうちに考えておきたいですね。

趣味やボランティアをするにしても、まず安心して暮らせる環境があって初めて楽しめると思います。

都会暮らしや田舎暮らし、戸建て、集合住宅、公団・県営・市営住宅など選ぶ環境で生活スタイルや生活費が違ってくるので、迷うところではありますが歳をとってから環境を変えて引っ越しをするのはストレスになります。

老後は住み慣れた場所・環境でゆっくり好きなことをして余生を楽しみたいと誰もが思っていると思います。

仲間や友人がいることが大切

家族以外に友人や地域の付き合いで、特に趣味やボランティアでの仲間の存在は大きいです。若い頃から人付き合いが苦手な私も振り返れば沢山の人達に助けられて生きてきました。

「趣味を通して共通の話題を語り合える」「ボランティアで新たな仲間に出会える」そのような「ご縁」で知り合った人とは価値観が似ているので少なくとも一人や二人くらいは長く付き合える友人が見つかるはずです。

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ま と め

ここ半世紀位で核家族が増えています。昔は嫁姑問題は当たり前、その事が少しづつ問題化されて、それの解決策のためなのか核家族が増えたように私個人は思っています。

昔は子供が結婚したら親との距離は「スープの冷めない距離が良い」とよく言われていました。でも今はスープどころか「お盆とお正月に会う」のが当たり前になっています。

私も義理の両親との同居を経験しているので気持ちはよくわかりますが、少し寂しい気がしますね。これも一つの時代の流れなんでしょうか。

同年代の友人の多くも、皆さん少し距離を置いて若い家族を見守っています。困った時は助け合っているので決して関係は悪くありません。

今、私は一人暮らしをしていて「一人でいる時間」「家族といる時間」「友人といる時間」それぞれを楽しんでいます。気持ちも「母親になったり」「おばあちゃんになったり」「青春時代に戻ったり」「一人の人間女として過ごしたり」と。

笑われるかも知れませんが実際に自分が歳をとっても実感が湧かないものなんですね。いつまでも「中年」気分です、シニアはまだ何とか我慢出来ますが、高齢者なんて呼ばれる事を受け入れるなんてまだまだ先です。

今こうして自分の時間が持てるようになった歳だからこそ、残りの人生を楽しむために「趣味や生きがい・目標」を見つけましょう。

私もその一人で趣味はピアノ・書道・洋裁・ベランダガーデニング、スポーツ観戦などで、これからやりたい事はトレキング(出来れば本格的登山)、ゴルフ(若い頃少し経験あり)、クルージングで日本や世界一周旅行。

副業を始めたのも、もう少し生活にゆとりが欲しいし、若い頃叶わなかった夢や、やりたい事をして目いっぱい人生を楽しみたいからです。

最後まで読んで頂いて本当にありがとうございました。

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