居心地の良いリビングはわざわざ高価な家具を買わなくても、方法さえ分かれば後は自分の好みでどんどんセンスアップしていくことが出来ます。
そして少し「センスが身に付いてきたな」と思ったら、次は少しだけお金をかけて癒しの空間作りにチャレンジしてみましょう。
家全体は無理でも家族が一番集まる場所である「リビングをおしゃれにする家具の選び方や配置」「狭い部屋を広く見せる工夫」「和室をおしゃれにする方法」など自分なりにいろいろな悩みを解決してきました。
私は子供の頃、新聞折り込みによく入ってくる住宅の間取り図を見ては「ここは私の部屋、ここが居間」などと家具の配置などをいろいろ考えて妄想にふけっていました。
「帰りたくなる部屋(家)」のインテリアや間取りにずっと憧れて来ました。人生半分以上生きてきて自分で家を建てたり、新築マンションを買う事は出来ませんでしたが、リフォームは何度か経験しています。
壁紙や床材、水回りの設備を選んだり工務店さんや大工さんと話すのがとても楽しかったです。でも、せっかく部屋がキレイになってもそこに置く家具やカーテンがちぐはぐだったりと何度も失敗をして来ました。
センスの良い友人の真似をしたり、家具屋さんからのアドバイス、モデルルームの見学や本を読んだりといろいろ勉強してやっと還暦を過ぎた今、「自分の好きな、落ち着けて帰りたくなる部屋」になりつつあります。
リビングをおしゃれに広く見せるソファー・家具・小物選び
《ソファーは飽きのこないものを選ぶ》
ソファーはベーシックなものを選んで、後は単品で買い足しながら少しずつ自分の個性を出していきましょう。
まず、主役になるソファーを選んだらソファーの素材や色に共通点がある家具や小物を買い足すと違和感がなくしっくり馴染むことが多いです。
床、壁紙、建具の色や素材などに共通点を探しながら色を合わせる事で失敗は少なく、買い物をする時に床や壁の写真を撮ってお店に行くと選び易いので試してみてください。
ソファーに合わせる家具は足がアイアンのテーブルだったり、照明器具の傘を変えて変化をつけたり、個性の強い家具や異素材のものを買い足す場合は数を増やさないで小さ目の物を脇役にして主張を抑えます。
《私の失敗例》
随分昔ですけど、黒のレザーの大きなソファーを買って後悔した経験があります。今思うと何の知識もセンスもなく「黒いソファー」を主役にして居心地のいい部屋にするのは無理な話しでした。
それ以後は無難な「ブラウン」をベースに部屋を整えています。床や柱には「木目調などのブラウン系」が使われている事が多いので下の写真のように壁が白でもいいですし「ブラウン系」なら和室にもよく合います。
私はクッションカバーやカフェカーテンなどの小物類は手作りで、安くて簡単に出来るので色や柄合わせに何度失敗しても作り直して楽しんでいます。
《部屋を広く見せる家具選び》
大きな家具は背の低いものを選ぶと目線が下がって部屋が広く感じるのは誰でも知っている事だと思います。他にはアイアンの椅子やガラステーブルも圧迫感がなく部屋を広く見せると言われていますが、個人的には好みではないので使ったことはありません。
主役になる大きなソファーは意外ですが3人掛けよりゆったりした少し大き目の2人掛けソファーにした方がスッキリ見えます。そしてサイドテーブルを置いて部屋を広く使うんです。
配置や色の組み合わせなどで大きな間違いをしなければ「必ずこうであるべき」という正解はなくて、「住む人・使う人」が気に入って「居心地が良い・ホット出来る」と思える事が一番だと思います。
《私の失敗例》
確かに3人掛けソファーに3人が座る事は殆どありません。我が家の3人掛けソファーも両サイドが沈み真ん中だけ高くなって残念な見た目に。
リビングをスッキリ広く見せる家具の配置や工夫
《部屋を広く見せる家具の配置》
ソファーを壁側に寄せて配置したら敢えてセンターテーブルを置かない。
コタツ以外のセンターテーブル的役割のものは最初はわざわざ買わないで様子を見る。どうしても必要になったら買えばいいと思います。(リビングとダイニングが兼用の場合は別ですが)
居間と食事をする部屋が同じ場合、どちらかのテーブルで両方を兼ねることになりますね。まさに我が家がそのタイプで、猫達も喜ぶコタツテーブルで兼用しています。逆に、大きな食卓テーブルを主役にして兼用しているお宅も珍しくないです。
私の知り合いは少人数で暮らしている人、一人暮らしの人が多いので皆さんリビングで食事されています。私もそうで、リビングは一日で一番長く居る部屋なので「居心地が良いが一番」ですね。
この記事は狭い部屋を前提としているので、リビングテーブルとダイニングテーブルを二つ揃えずに、どちらか一つにして、少し良いもの選んで主役にする方法がいいと思います。
ソファーの後ろにソファーと同じ高さの家具を置いてちょっとしたテーブルや物を置く台にしたりすると、ソファーの後ろも隠れて部屋の間仕切りにもなる良い方法です。
他には、部屋の入口付近に背の高い家具は置かない、視覚効果を使って入り口の対角線上に背の高い観葉植物を置いて空間を広く見せる工夫もあります。
部屋全体を淡い色の家具やカーテン・センターラグなどの色を同系色でまとめて広く見せる方法など。
リビングのセンスが良く見える照明器具の選び方
部屋全体を照らす天井の蛍光灯の照明だけにするのではなくて存在感のあるフロアースタンドやテーブルスタンドの白熱灯の間接照明はとても良い雰囲気を出してくれ、自宅で非日常空間が味わえます。
白熱灯は温かみがあってリラックス効果があるので就寝前にリビングや寝室をこの明かりに切り替えると寝つきもよくなると言われます。
私も夜は間接照明だけで過ごしたり、最近はソーラーランタンをネットで買って使っています。LEDになってからはあまり電気代を気にしなくてもいいのでいろいろ試しています。
※ソーラーランタンも明かりの色が選べますが暖色系で炎のように揺れるタイプを買った時は少し残念でした。
高さの違う2つのスタンド(白熱灯)を使い分けてくつろぎのスペースを作る。出来れば昼間見ても存在感のあるものを選んで照明ではなくインテリアとして。(上の写真はお友達のリビングです)
重厚かつモダンな家具やインテリアの部屋にはシンプルな照明を。シンプルなデザインの家具の部屋には装飾性の高い凝った(プチシャンデリアみたいな)照明を選ぶと良いと思います。
蛍光灯は勉強部屋やキッチン、浴室など作業をする場所に設置すると眠くならずに仕事や勉強がはかどるといわれています。
私は一度リフォームでダウンライトにしたことがあります。明かりも調節出来て、出っ張りも無いので部屋は広く感じますが当時は電球の交換が難しいのが難点でした。
※ダウンライト:埋め込み式の照明
カラーコーディネートしてお部屋をおしゃれに
部屋を広くスッキリと見せたいなら家具やカーテン・ラグを淡い色で揃えて、その中に同系色の濃いめの柄物を取り入れるとアクセントになって部屋全体が単調にならずに済むのでシェードやクッションカバーで試すのがお勧めです。
プリント柄やビビットな色使いは小さい面積で冒険してセンスを磨き、難しい柄物や複数の色を使いたい場合は同系色で濃淡をつけるとケンカしません。
色の三原色(赤・青・黄)を小物に使うと元気で若々しい部屋になりますが、出来れば原色は3色以上は使わないようにしてください。
若々しさと落ち着きの両方ほしい部屋にしたい時はベーシックな色に三原色をアクセントにして楽しみ、原色は面積を少なくして取り入れる事で自分の好きな色をインテリアに組み込むことが出来ます。
落ち着いた上品な大人の雰囲気の部屋にするには暖色系や木目を基調にするのですが、無難すぎておもしろみが無くなることが多々起こるので、そんな時は少ない色と少ない量で差し色(アクセント)を加えて変化を楽しみましょう。
色って不思議なもので、材料で見るのと作品になってから見るのではイメージが変わることが多いのでいつも無難な色を選ぶ私は小物を作る時の生地選びは少し大胆な選択をするようにしています。
観葉植物や小物を使ってセンスアップする
ドアノブ、取っ手、戸棚のつまみ、カーテンホルダー、スイッチカバー、スタンドの傘、カフェカーテンなど簡単に取り換えられるので時々オシャレに着せ替えてください。
その部屋に必要な日用小物は見せる収納ボックスで、私は帆布生地で作ったり、昔母が牛乳パックで作ってくれたこともありました。
生花を楽しむ時は花器や花瓶にこだわらず家にあるものを使ってみると意外な発見をすることが出来ます。
今年の夏、友人の誘いでお花の作品展に行って花器や花のアレンジの変化に驚きました。有名な家元でしたが「時代とともに変化する」ことに自分の歳と古い固定観念を感じて帰って来ました。
部屋に2つ以上の観葉植物を置くと「運気も良くなる」と言われています。高さや大きさを変えたり、小さい鉢を組み合わせるとスペースも取りません。アイアンスタンドや壁掛けにして飾るのもいい方法ですね。
夜は観葉植物にテーブルスタンドのライトを照らして昼とは違った雰囲気を出して楽しんでみてください。
ベランダコンテナガーデンの記事でも書きましたが、第二のリビングと言われるベランダの緑をライトアップして楽しむ方法もお勧めです。
和洋折衷で個性を出し、和にこだわらない発想を持つようにすれば意外とアイデアが浮かんできたりします。
重厚なカーペットを敷いてソファーやベッドを置いてみると日本ならではのインテリアの完成です。アンティーク家具を組み合わせたり、観葉植物の鉢カバーを籠に取り換えるだけでも落ち着いた雰囲気が。
和室というと普通は障子とサッシの組み合わせですが、我が家は障子がないので木製のブラインドにしてみたら緑も良く映えて大正解でした。
間接照明器具の傘を和風に変えて観葉植物の傍に。生け花や切り花も良いけどやはり小ぶりな観葉植物の方が扱いも楽です。お香やアロマで楽しんだり、和室には白熱灯の灯りが似合うと私は思います。
ま と め
限られた広さや今ある家具でセンスアップするにはまず配置を変えて小物類で試してみるとコストがかからず色の組み合わせのセンスも磨けるので挑戦してみてください。
私はカーペット、ラグ、照明、シェードカバー、ソファーカバー、クッション、植物や花瓶などで自分のセンスを磨いて来ました。
特にお勧めは照明です。白熱灯の間接照明だけでかなりお部屋の雰囲気が変わるので是非試してください。
私は趣味とは言えませんが、部屋の模様替えが大好きです。若い頃はタンスを一人で動かして家族がビックリするほどでした。部屋の中の物は何一つ変わらず場所だけを移動させて、小物類に変化をつけて楽しんでいます。
いつも部屋が片付いていて「リラックスができる部屋」「早く帰りたいと思える部屋」が若い頃からの夢でした。
そして還暦を過ぎた今、家に居る時間が増えたので「居心地の良さ」へのこだわりは更に増しています。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。
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